2020-09-15 自然塾
2020年 エコパ自然塾 第4回目 「池の中もパラダイス?」
2020年 エコパ自然塾 第4回目
台風10号の影響を心配していましたが、9月6日に自然塾4回目を開催することができました。
今回のメインは「かいぼり」です。ビオトープの池に入っての生き物調査。
今年はいつも見られる生きものとはちがうものが見られたようです。それはまた後ほど。
午前中は「アサギマダラ」と「メダカはつらいよ」です。
エコパ自然塾らしく、生き物に接して勉強します。
まずはアサギマダラ。オープニングで山田塾長が少し話してくれましたが、アサギマダラは旅をするチョウとして有名です。
その距離なんと2000㌔以上。日本を飛び出してしまいます。
↑ 昆虫博士による、どこまで飛ぶかの説明です。
なぜその距離がわかるのか?それが「マーキング」です。どれだけ飛んだかわかるように、チョウに印つけて飛ばします。その印をつけたチョウがまたどこかで捕獲されたら、どのくらい移動したかがわかります。
↑ どこまで飛ぶ?みんなの予想は??
今日はそのマーキングに挑戦。アサギマダラの羽には都合のいいことに、りんぷんがない場所があります。ここに印をつけます。今日の印は「9/6 エコパ 班名」です。
羽に文字を書くのはなかなか大変です。
マーキングを終えると、少し見晴らしのいいところにいってもうお別れです。いってらっしゃーい!
自分が放したチョウがどこに行くのか?見守ります。
今日放したチョウは、夏が終わると日本を離れる鳥と同じように、西へ向かって飛んでいきます(風に乗る?)。でもそんなにスムーズにはいきません。あるチョウはまた涼しいところに戻ってしまったり、あるチョウは旅立つ前に死んでしまったり。
今回は約100匹のアサギマダラを放しましたが、どのくらい無事に西に行けるか?さらに再び捕まえられるか?エコパから離れた場所で再び捕まえられるのは、かなり確率が低くなってしまいます。
続いては「メダカはつらいよ」です。これは午後の池の中の様子を、ゲームにしてみました。テーマは「外来種」。悪者あつかいされる外来種ですが、エコパビオトープの池の中にもいます。代表的なのはウシガエルとアメリカザリガニ。
この外来種コンビに捕まらないで、エサをとってかえってこれるかな?
↑ 赤いかぶりものをしたアメリカザリガニに捕まらないように移動します。(メダカとなって)
アメリカザリガニ役
日本では、世界では、「生き物の減少」がとても大きな問題となっています。身近な生き物も「昔はいっぱいいたんだけどなあ」と考えてしまう生き物がたくさんいます。その原因はさまざまですが、その一つに外来種もあります。見た目には「生き物がいる」ということになりますが、その中身はちがったものになってしまいますね。
午後は今日のメイン、「かいぼり」です。生き物を捕まえるほかにも、池の中をかきまぜて池を元気にする効果があります。
まずは塾長から網の使い方や、とりかたをおそわります。
塾長の号令で、いざ!池の中へ!
最初はおっかなびっくりで池の中へ。突進していく子もいましたが・・・
一生懸命に生き物をさがしています。
泳ぐ子も毎年いますねえ
池に入る前と、出てきたときにパチリ。
トノサマガエル班
イモリ班
イシガメ班
ヤモリ班
ヒキガエル班
ヤマカガシ班
池の中でよくがんばりました。
つかまえてきた生き物をみんなで見て、このあとの品評会で発表する生き物を決めます。なかなか見ごたえのある生き物がつかまえられました。が、ウシガエルのオタマジャクシとアメリカザリガニが異常に多い・・・。
↑ 品評会でなにを出そうか。日本の生き物で、あまり見たことないのがいいね。
かいぼりをしているあいだ、保護者の方にはコシダの弓矢をつくってもらいました。
シダ植物のコシダをつかって、弓と矢をつくります。なかなかの力作がみられました。
↑ ダイナミックな作品!
品評会では関川さんに解説してもらいながら発表。
関川さんも山田塾長と同じく、エコパができる前からエコパの生き物を調べている専門家です。
少し緊張?してたかどうかはわかりませんが、工夫をこらした発表もみられました。
品評会をしているあいだ、突然の雨にもふられましたが
どんな生き物をえらんだでしょうか?各班の生き物を見てみましょう。
トノサマガエル班 ハサミの毛がキュートなモズクガニ
ヒキガエル班 オスがいない⁉ ギンブナ
イシガメ班 おなかを上に向けておよぐマツモムシ
ヤモリ班 メダカの学校状態のメダカ
イモリ班 エコパビオトープの特徴。今は貴重なホトケドジョウ
ヤマカガシ班 エコパでは発見2例目!すごく貴重なミズカマキリ(カマキリじゃなくてカメムシの仲間だよ)
↑ エサとなるメダカをつかまえています。野生を感じます
かわりやすい天気でしたが、なんとかスケジュールをこなせてよかったです。
次回は「木」とむきあう回となっています。また元気に会いましょう!