エコパしぜん通信

季節のおたより。草木、昆虫、動物などの話題をお届けします。
ときには珍しい動植物を紹介できるかも!?

2026-06-16 自然塾

エコパ自然塾2026 2回目 ~葉っぱの不思議をめぐる旅~

5月6日、エコパ自然塾第2回を開催しました

朝から子どもたちは元気いっぱい!自然あそびリーダー(ナチュラリスト)と一緒に、園内を走り回っていました

自然塾を楽しみにしてくれている様子が伝わってきて、思わず笑顔になります




今回のテーマは「葉っぱの不思議をめぐる旅」

私たちの身近にある葉っぱですが、お茶になったり、生きものの食べものになったり、鳥たちとつながったり、手紙になったりと、さまざまな役割を持っています

今回は葉っぱをめぐりながら、自然のつながりについて学んでいきます!


八十八夜のお茶摘み体験

最初はお茶摘みです

5月1日は「八十八夜」立春から数えて88日目にあたり、この頃に摘んだお茶はおいしいといわれています

お茶摘みでは、「一芯二葉(いっしんによう)」という摘み方に挑戦。新芽の先端と、その下の2枚の葉を摘み取っていきます

慣れない手つきながらも、子どもたちは一枚一枚丁寧にお茶の葉を摘み取っていました!



たくさんのお茶の葉が集まったところで、お茶娘の登場です!



「夏も近づく八十八夜♪」

お茶摘みの歌に合わせながら、昔から受け継がれてきたお茶文化について学びました

また、昔の人が手作業でお茶を摘んでいた時代から、道具を使った収穫
そして現在の機械による収穫まで、お茶づくりの移り変わりについても紹介していただきました


ちゃっきりちゃっきり♪


自分たちが摘んだお茶が、どのようにして私たちのもとへ届くのかを知る貴重な時間となりました


その後は、お茶づくりに挑戦!
今回は「緑のお茶」と「茶色いお茶」の2種類のお茶づくりです

子どもたちに挑戦してもらったのは茶色いお茶づくり
まずは葉っぱに少し傷をつけます




茶色いお茶は発酵が必要です
袋に入れた葉っぱを手で揉みながら、自分たちの体温を利用して発酵させていきます


帽子に仕込んであたためるよ!

親子プログラムでは緑茶づくりにも挑戦!



袋井市や掛川市周辺では、通常の煎茶よりも長い時間蒸して作る「深蒸し茶」が有名です

今回はその深蒸し茶づくりを体験しました



最後は鉄板の上でじっくりと水分を飛ばし、お茶の完成~♪



オオムラサキと葉っぱのつながり


ここで登場したのが、日本を代表するチョウとして「国蝶(こくちょう)」に指定されているオオムラサキ

オオムラサキの幼虫は、エノキという木の葉を食べて成長します

そしてエノキは、オオムラサキだけでなく、さまざまなチョウたちの食草として利用されています

葉っぱは植物だけのものではなく、多くの生きものの命を支えていることを学びました

オオムラサキのお勉強が終わったら、いよいよお待ちかねの虫とりです!


いくぞ~!!



子どもたちは夢中になって網を振り、生きもの探しを楽しみました







葉っぱでゆりかごをつくるオトシブミ

オトシブミは昆虫の名前です

オトシブミのお母さんは、葉っぱに卵を産むと、その葉っぱを器用に巻いてゆりかごを作ります


たった1つの卵のために、1つずつ丁寧に葉っぱを巻いていく姿は驚きです

オトシブミのゆりかごはあまり見つかりませんでしたが、その生態について学ぶことができました


ウグイス笛をつくろう!

葉っぱの旅はまだまだ続きます

葉っぱを食べる虫がいて、その虫を食べる鳥がいます

その代表がウグイスです

今回は、そんな生きもの同士のつながりを学びながら、ウグイス笛づくりにも挑戦しました

葉っぱを使って音を鳴らすのはなかなか難しく、最初は苦戦する様子も見られましたが、コツをつかむと上手に音を鳴らせる子も

森の中には、ウグイスのさえずりのような音色が響いていました



タラヨウで葉っぱのお手紙

次に登場したのは「タラヨウ」

あまり聞き慣れない名前ですが、木の名前です

タラヨウの葉は、裏側に傷をつけるとその部分が黒く変色します

昔はその性質を利用して文字を書いていたことから、「葉書(はがき)」の語源になったともいわれています

今回は、お父さんやお母さんへ向けたメッセージを書いてみました

葉っぱの上に、一文字ずつ気持ちを込めて文字を書いていきます

普段はなかなか伝えられない感謝の気持ちや、家族へのメッセージ

世界にひとつだけの葉っぱのお手紙が完成しました

そして活動の最後には、おうちの方へプレゼント!

少し照れながらも手渡す子どもたちの姿がとても印象的でした




最後はお茶会

活動の締めくくりはお茶会です

自分たちで作ったお茶と茶色いお茶を飲み比べ



見た目だけでなく、香りや味の違いも楽しみました

今回のお茶菓子は、お茶の香りが広がるお茶団子

エコパ特製の黒蜜をかけて、おいしくいただきました



お茶になった葉っぱ

虫たちの命を支える葉っぱ

鳥たちにつながる葉っぱ

そして、大切な人への想いを伝える葉っぱ

今回の自然塾では、さまざまな角度から葉っぱの不思議と魅力に触れることができました

これからもエコパの豊かな自然の中で、たくさんの発見や出会いを重ねていきたいと思います





次回の自然塾は7月4日(土)次は夜の自然塾です!!